兄弟・相続人の意見がまとまらない時の不動産売却ガイド
「相続した実家を売りたいけれど、兄弟や親族の意見がまとまらない…」
「自分は売却したいが、他の相続人は住み続けたいと言っている」
「話し合っても感情的になって進まない」
このような “相続人の合意形成” に関する悩みは、相続不動産の相談の中で最も多いテーマの一つ です。
特に、実家・土地・空き家など思い出のある不動産ほど、感情が絡みやすく、話し合いが進みにくくなります。
しかし、不動産は 相続人“全員の同意” がなければ売却できません。
一人でも反対すると売れず、固定資産税や管理費などの負担だけが続くケースも少なくありません。
本記事では、兄弟・親族で意見がまとまらないときでも、
相続した不動産の売却をスムーズに進めるための 具体的な方法・解決策・専門家の活用方法 を
不動産と相続の弊社がわかりやすく解説します。
相続不動産は「相続人全員の同意」がないと売却できない

相続した不動産を売却する場合、
法律的に、相続人全員の同意が必要です。
なぜなら、不動産は 単純に分けられない資産 だからです。
預貯金と違い、“物理的に分割できない”ため、売却・維持・貸すなどの判断は全員で決める必要があります。
こんな場合は売却できない
-
兄弟の一人が売却に反対している
-
相続登記が終わっておらず、誰が所有者かわからない
-
遺産分割協議書が作られていない
-
実家を売るか、貸すかで意見が割れている
こうした状態で売却を進めることはできません。
意見がまとまらない“3つの原因”

兄弟間・親族間で意見がまとまらないのには、主に以下の3つの理由があります。
❶「感情的理由」思い出・愛着・親の介護など
-
「子どもの頃の思い出があるから売りたくない」
-
「一時的な保管場所として残しておきたい」
-
「自分が介護してきたから、自分のものだと思っている」
感情が強く絡むと話が進みにくく、当事者同士で解決が難しくなります。
❷「損得の不一致」金額・配分・税金への不安
-
売ったら誰がいくらもらえる?
-
固定資産税の負担が偏っている
-
解体や遺品整理の費用が不公平
-
買取なら安すぎるのでは?
金銭・税金・負担の偏りはトラブルのもとになります。
また公平性が感じられないと、話し合いが停滞します。
❸「手続きが面倒で放置」→結果的に放置
-
相続登記をしていない
-
必要書類が揃っていない
-
何から始めていいかわからない
- 兄弟姉妹間のコミュニケーションが取れていない
結果として、話し合いが進まず放置されるケースが最も多いです。
意見がまとまらないときの解決策【実践編】
では、どう進めればよいのでしょうか?
実際に効果がある解決ステップを6つ紹介します。
▼ 解決策①|まず「不動産の価値」だけ先に共有する
話し合いが進まないときは、感情ではなく「数字(価値)」を先に共有するのが大切です。
👉 査定額を知らずに話し合っても、感情的になるだけ。
👉「いくらで売れるか」を共有することで、話が現実的に進み出す。
📌 無料査定 → 価格・税金・売却方法を明確にすることで、
「売る」「貸す」「保有する」の判断がしやすくなります。
▼ 解決策②|仲介と買取を比較して提示する(提案方式)
-
高く売りたい人 → 仲介売却
-
早く手放したい人 → 買取
-
管理コストを抑えたい → 賃貸・管理
複数の選択肢(NOかYESだけでなく、選べる形)で提示すると、
反対しやすい人の心理的抵抗が下がります。
▼ 解決策③|費用と負担を平等にする仕組みを提示する
感情ではなく “公平感” を重視すると意見がまとまりやすくなります。
| 費用 | 公平な分け方の例 |
|---|---|
| 固定資産税 | 相続割合に応じて負担 |
| 解体費用 | 売却代金から自動的に差し引き |
| 片付け・遺品整理 | 専門業者に一括委託 |
※先に売却益から費用を差し引く方法が最もトラブルが少ない。
▼ 解決策④|専門家を介入させる(当事者同士はNG)
兄弟同士の話し合いは、どうしても感情的になります。
そこで、第三者(専門家)が入ることで一気に話が進みます。
-
不動産会社(市場価値・売却方法の説明)
-
司法書士(遺産分割・名義変更の整理)
-
税理士(税金・配分・確定申告の説明)
📌 感情的な話し合い → 役割・数字・公平性で整理
▼ 解決策⑤|全員が署名する「遺産分割協議書」を作成する
最終的には、「遺産分割協議書」に全員の署名・押印が必要です。
-
売却すること
-
誰が代表者となるか
-
売却益の配分割合
これを文書化し、法的にも有効な形にすることで、トラブルの余地をなくします。
▼ 解決策⑥|それでも合意できない場合は?
以下の方法があります。
| 対応策 | 内容 |
|---|---|
| 家庭裁判所の調停 | 第三者を含めて話し合い |
| 共有持分の買い取り | 売却したい人だけ部分売却 |
| 持分買取→単独売却 | 専門会社が代理で買取 |
特に最近多いのが、
👉「自分の持分だけ売りたい」
👉「代表者を決めて売却したい」という相談。
当社でも、持分買取・代理売却に対応しています。
キューブのサポート内容(兄弟間調整・買取も可能)

| サポート内容 | 対応可否 |
|---|---|
| 複数相続人の売却相談 | ◎ |
| 家族会議の資料作成 | ◎ |
| ズーム面談・遠方対応 | ◎ |
| 相続登記サポート | ◎ |
| 残置物・解体の対応 | ◎ |
| 仲介・買取の比較提案 | ◎ |
| 持分買取・代理売却 | ◎ |
まとめ|相続人の意見がまとまらない時の最適解

| やるべきこと | ポイント |
|---|---|
| ① まず査定で価値を共有 | 感情より数字を先に知る |
| ② 仲介・買取・管理を比較 | YES/NOではなく“選択肢”で提案 |
| ③ 専門家を介入させる | 公平性・法的整理が進む |
| ④ 協議書を作成する | 全員の誤解を防止 |
| ⑤ 必要なら持分買取も検討 | 一人でも売却可能に |
相続人の意見がまとまらない方へ
📌 自分だけが動いても進まない
📌 感情的になると話が止まる
📌 専門家が入ると一気に前に進みます
👉 キューブでは、売却・買取・持分買取・代理売却まで一括対応
👉 相続人が複数いる場合も、初期段階からサポート可能です








